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2019年05月04日

ベランダの雨漏れ予防にオーバーフロー管は有効です

ベランダの雨漏れ予防にオーバーフロー管は有効です

 

 

「ベランダにドレンが2ヶ所付いていれば排水は十分でしょ?」と思っていませんか?
以前、「住宅のベランダにドレンを2ヶ所付ける予定ですが、それでもオーバーフロー管はつけるべきでしょうか?」とご質問いただいた事がございます。
私としては、ドレンが複数付いていてもオーバーフローを設置される事をお勧めします。
本ブログでは、ドレンが複数あっても、オーバーフロー管を設置した方が良い理由をご説明いたします。

 

 

最近の夕立・ゲリラ豪雨の雨量は想定外の時があります

昔は「夕立」という言葉で、夕方になると、夏の熱い地面を湿らせ、夜を涼しくしてくれたありがたい雨でしたが、最近はエルニーニョ現象などの影響で雨の傾向が変わってきました。2008年にゲリラ豪雨という言葉が使われ、流行語大賞にノミネートされて以降、局地的豪雨や短期的集中豪雨がたびたび発生するようになりました。昔は、1時間で100㎜以上雨が降る事はないとされていましたが、最近は100㎜を超えるゲリラ豪雨や集中豪雨も発生しております。そのため、屋上・ベランダの排水計画も、以前より余裕を持たせることが必要です。そのため、最近1つの屋上・ベランダに対し、余裕を持った排水口径のドレンを設置したり、複数のドレンを設置したりして、豪雨対策を取っています。

 

 

ドレンは詰まる可能性があります

しかし、余裕を持ったドレンの設置というだけでは不十分だと私は思います。なぜなら、余裕を持った排水計画というのは、屋上・ベランダの大きさに対し、どれくらいの口径の排水口を設ければよいかを計算で算出しているからです。しかしながら実際の屋上・ベランダには物が置かれたり、ゴミが落ちていたりと排水に対し抵抗が無い状態である事は滅多にありません。生活している以上、ドレンは詰まる可能性は0%ではありません。
しかし、ドレンとは違い、オーバーフロー管は横に排水できるため、水面にゴミが浮遊していたとしても排水に影響をきたさないという特徴を持っております。

 

 

 

ドレンとオーバーフロー管は排水経路が違います

またもう1つのドレンとの違いとして、ドレンは、排水管と繋がっていますが、オーバーフロー管は通常、排水管と繋げず、単独で放水する形となっています。これは、ドレンは排水管の中で詰ってしまい排水できなくなる事が考えられますが、オーバーフロー管は排水管内で詰る事が無いようにするためです。

 

 

 

 

ドレンが複数あっても、オーバーフロー管を設置した方が良い理由

通常、設計の段階では、ベランダに物を置く事や、ゴミが溜まる事、枯葉が落ちる事は想定しておりません。また、豪雨時に、ベランダに雨が溜まっている事に気付く人は滅多にいません。ですからドレンが複数あったとしても、また、余裕を持った流量計算がなされていたとしても、最後の排水の砦としてオーバーフロー管が必要になります。根本的にドレンとオーバーフロー管は目的が違います。もし、オーバーフロー管の設置に迷った時は保険と思って設置される事をお勧めいたします。

 

 

イワタドレンのオーバーフロー管について詳しくはこちら

 

 

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